HHKB Professional HYBRID Type-S 購入レビュー
先日のAmazonブラックフライデー&サイバーマンデーにて、HHKB Professional HYBRID Type-Sが値引き販売されていたので思わず購入しました。
これまでAmazonで他のHHKB製品が値引きされていることはありましたが、私が知る限りProfessional HYBRID Type-Sは今回がはじめての値引き販売でした。
Amazonブラックフライデー&サイバーマンデーが始まりましたね!いろんなセール品があるので、私はあれもこれも買いたくなっちゃってます…。
— HHKB OFFICIAL (@PFU_HHKB) 2020年11月27日
ちなみにHHKBも「HYBRID Type-S」の全種類が2,000円OFFなので、もし良かったら考えてみてください。対象機種→https://t.co/2uay6vSvQy pic.twitter.com/vB4OGuRZWA
HHKBは東京大学名誉教授 和田英一先生とPFU研究所との共同研究によって生まれた製品で、コンパクトかつ洗練されたキーボードであり、エンジニアやビジネスマンなどから人気・評価ともに高い一品となっています。今回は、購入の経緯と使ってみた感想について書きたいと思います。
購入の経緯について
私は職場では東プレのRealForceを使っています。RealForceも非常に使い勝手がよく、長く使えるキーボードとして有名です。
しかしRealForceを購入する際に、実はHHKBにするか非常に悩んでいました。一般ユーザにも優しいRealForce、エンジニアや玄人志向のHHKBという印象です。後述しますがHHKBのキー配列は若干特殊で慣れが必要なため、職場用としては無難にRealForceを導入していました。
このご時世ではリモートワークの機会も増えるため、自宅用にHHKBを導入することにしました。家ではMacを使うこともあり、Windows/Macの両方に対応していることも大きなメリットに感じました。またRealForceには有線式しかありませんが、HHKBはBluetooth接続にも対応しています。ワイヤレスで使える手軽さというのも大きなポイントだと考えました(過去のモデルはBluetoothが若干不安定というレビューもあったようですが)。あとはリモートワークでノートPCを使っているとPC自体が熱を持ってしまい、触れていること自体が不快だったということも理由です。
職場と自宅で使う機種を揃える人もいるようですが、私はせっかくであれば色々なモデルを試してみたいと思い、HHKBを選択することにしました。ブログのネタにもなりますしね!
感想としては写真の通り、無駄が省かれたインターフェースになっており、操作性・打鍵感・キーマップ変更機能などを含めて非常に満足度の高い製品だと感じています。
箱を開けたときにもその小ささに驚きました、元々はデスクトップの付属のテンキーが付いたキーボードを使っていたこともあり、それと比べてしまうとなおさら小さく感じます。
HHKBの生みの親
少し話は飛びますが、以下は和田先生の有名な談話です。このキーボード開発に対する熱い気持ちを感じます。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
PCが壊れてもキーボードという手に触れるインタフェースは生涯使えるものであるべきだという思想のもとに設計・開発されています。
それゆえ他製品のように経年劣化が発生するリチウムイオン電池などを搭載せず、容易に交換が可能な乾電池方式にしているのだという話を聞いたことがあります。
キースイッチの方式
RealForceと同様ですが、静電容量無接点方式というものを採用しています。
電極が接することなく一定レベルに近づけば回路が接続されてキー押下を認識する仕組みのため、物理的な接点が無く、信頼性と耐久性に優れている、というものです。
私は過去にメカニカル式のFILCOのキーボードも使ったことがありますが、チャタリング(一度の入力が複数として誤認識される)が発生するようになってしまったことがあります。
もちろんメカニカル式は打鍵感が良く、かつキースイッチの交換が容易というメリットがあります。
HHKB Proffesional HYBRID Type-Sの位置付け
HHKBにはいくつかのラインナップが存在します。このProfessional HYBRID Type-Sには以下の機能が実装されたモデルとして販売されています。
- Bluetooth接続とUSB接続(Type-C)
- 「Type-S」のキー構造(Speed(高速タイピング性)とSilent(静粛性)に優れている)
- キーマップ変更機能
HHKBの製品の中で最高峰のフラグシップモデルという位置付けになっており、その分お値段も高額であることが悩ませられるポイントです。一般的にキーボードに3万円以上をかけようという人はなかなかのマニアか物好き、またはクレイジーな人種ということになると思われます。
キー配列
RealForceのキー配列は一般に販売されている他製品と変わりませんが、HHKBは以下のキー位置が普通の製品とは異なります。
- Controlキー
- 全角/半角キー
- ファンクションキー(F1~F12)
- デリートキー
- カーソルキー
- Fnキー
ControlキーがCapsロックキーの位置にあります。しかしMacの日本語配列でもControlキーの位置はHHKBと同じためあまり問題には感じませんでした。
しかし日本語/英語の切り替えが「HH」キーとしてキーボードの左下に置かれています。私はここが非常に慣れないポイントでした。ホームポジションから若干手をずらさないと届かない、それによってスムーズな操作ができないと感じたからです。そのためキーマップ変更ツールを使い、変換・無変換キーの両方に対して日本語/英語切り替えのキーを割り当てることで、Macと同様の操作感で利用しています。
ファンクション(F1~F12)とデリートはFnを押しながら操作する必要がありますが、ここは正直それほど違和感は感じておらず問題なさそうです。